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戦場のヴァルキュリア4

2018.04.02 Mon




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「あの戦争こそが、僕たちの青春だった。」 戦火の下で描かれる青春群像
征暦1935年、共和国国家連合体「連邦」と専制君主国家「帝国」に二分されたヨーロッパ大陸。連邦は圧倒的な物量を誇る帝国に苦戦を強いられていたが、劣勢を覆すべく帝国の首都を急襲する一大反攻作戦「ノーザンクロス作戦」を発動する。作戦に従軍する連邦軍E小隊所属のクロードは、仲間との絆、託される想い、様々な犠牲の下、成し遂げる意志を試される――。戦火の下でしか訪れなかった、悲しくも熱い青春が描かれる。

手描きイラストが3Dで動く、グラフィック表現「CANVAS」
手描きの水彩イラストが動くグラフィック表現「CANVAS」 (キャンバス) は、より手描き感を追求し、密度も増して暖かくも緻密な表現へと進化。輪郭線のズレや、色のはみ出し、斜線で描かれる影、文字で現れる効果音などで、独特なゲーム世界を演出し、プレーヤーを物語へいざなう。

戦略×アクション、バトルシステム「BLiTZ」
戦略とアクションを融合したバトルシステム「BLiTZ」 (ブリッツ) は、シリーズ最大規模となる広大なマップ、ユニット数の増加、新兵種の登場など、様々な進化をとげる。砲撃による迎撃が加わり、より臨場感をましたフィールドでキャラクターをアクティブに動かし、敵の部隊を撃退しながらリアルタイムに駆け抜ける戦場を体験できる。



大好きなシリーズの復活作!
真エンドまでクリアしたので、布教も兼ねて久々に感想を書きます。


<システム>
基本的には、戦ヴァル1と同じです。
主人公が記している手記の形でシナリオが進んでいき、ADVパートの間に戦闘が挟まるスタイル。
戦闘は戦略とアクションを融合した「ターン制アクションRPG」、BLiTZ。
SRPGのようにマップ上で選択してキャラを動かすのですが、そのキャラを動かすシーンはTPSのようなアクションという。口では説明しづらいので、公式サイトを見るほうが早いかもw

マップの広さ、ボリュームをはじめ、戦闘のクオリティはシリーズ随一だと思います。
使いまわしもなく、マップも配置も毎回毛色が異なるので、全く飽きずに頭をひねり続けることが出来ました。
オーダーの効果が強く、オーダー無双できてしまう面もあるのですが、出来ない面もあるので、100%オーダー頼りはできない。

新兵種「擲弾兵」は、長距離で放物線を描いて榴弾を放てる兵種。射程内で認識が出来ている敵なら迎撃も可能。
初登場時はバランスブレイカーなほど強いのではと思いましたが、つまりその分敵側にいたらそれだけわずらわしいという事で。
さらに擲弾兵がいること前提で作られているので、強力なマップ兵器や敵兵の密集地帯などが多く、結果としてバランスが取れていたと思います。
特に敵側で多数配置されている擲弾兵の迎撃には苦しめられましたw
気のせいかもしれないけど、敵側の擲弾の方が迎撃の精度が高かったような……w
強い代わりに移動/設置中が無防備で、近づいてしまえば最弱と、なかなかいい塩梅でした。

新兵種もよかったし、今回は兵種間のバランスがすごく取れていたと思います!
・戦車:相変わらずの硬さと攻撃力。CP1で運用がしやすい。対戦車兵か戦車にお尻をとられるとワンパンされるので、それだけ注意。
・装甲車:キャリーがとにかく素晴らしい。装甲は戦車に比べて薄いが、APも高めなので歩兵をまとめて前線に送るのにお役立ち。
・偵察兵:APの高さによる機動力と索敵力の高さが魅力。特にリーダーにした時のコープ(歩兵2人をまとめて連れて歩けるシステム)が輝く。
・突撃兵:攻撃力の高さ、迎撃力の高さが魅力。火炎放射が強力で、上手く射程内に収めれば2~3人纏めて屠れる。
・対戦車兵:戦車を屠るにはこいつの力を借りるしかない。防御もそこそこ高いので、迎撃を浴びながら背後を取ることができるパターンが多いのも○。
・狙撃兵:ワンショット・キル! 相変わらず強くて気持ちいい。
・擲弾兵:武器を変えて敵集団に、戦車にと大活躍。アオスブルフ戦車はお尻ではなく砲台の下にラジエータがあるチート仕様なので、擲弾兵で処理してました。
・支援兵:いざというときの蘇生、マップギミック(ハシゴ修理など)、戦車修理、弾補充など、支援兵にしか出来ないことで大活躍。

どの兵種も満遍なく使えました。

絵画のような優しいグラフィック「CANVAS」も、美しく進化。
イベントシーンは楽しく見られました!

順当に1の進化系なので、戦ヴァルファン、SRPGファンは最高に楽しめると思います。自信を持ってオススメできる!


<シナリオ・キャラクター>
戦ヴァルシリーズは「ラグナイト」という鉱物資源を元に発達した架空のヨーロッパが舞台。
「強力だが差別、圧政の強い帝国軍」vs「帝国軍以外の国々が集まって妥当帝国を目指す連邦軍」の争いがまずあり、その間には強大な2国に挟まれながらも自治を維持するラグナイト資源が豊富な小国「ガリア」があります。
1は第二次ヨーロッパ大戦中、資源を狙う帝国からの侵略に抵抗するガリア義勇軍の話
2は1の後、ガリア士官学校の話
3は1と同じ時系列で裏側、犯罪者ばかりを集めた懲罰部隊「ネームレス」の話
4も1,3と同じ時系列ですが、ガリアではなく連邦軍の話

主人公達はガリア人ですが、「帝国を倒して戦争を終わらせる」というより積極的な方法で祖国ガリアを守るため連邦軍に入っている。連邦軍による帝都シュヴァルツグラード強襲を狙う「ノーザンクロス作戦」がメインです。

連邦軍所属という事でやや不安に思っていたのですが、シリーズで一番ダルクス人差別がなく、全て戦地での話で上層部が全く絡んでこないので、胸糞悪さや思い通りにならない腹立たしさはなく、素直に話を楽しめました。

このシリーズは戦争がテーマで、全体として重い話ばかりですが、中でも今回が一番ラストにすっきりとはいかなかったと思います。主人公達の行動を100%肯定する事もできません。
面白くなかったわけではないです!
ただ、お互いの正義とは、戦争とはなんなのか、何が正しかったのか。終わった後にしみじみと考えさせられました。

以下、クリアまでのネタバレあり注意↓
大軍を送り込み帝都を強襲するノーザンクロス作戦は途中まではうまくいっていたが、帝国の激しい反撃と、例年よりかなり早い冬将軍の到来により瓦解、連邦軍は敗走。
敗走の最中、主人公達は「キグナス作戦」遂行中であった海軍に組み込まれます。
キグナス作戦とは、帝都を守る自然の砦「大氷原」を雪上巡洋艦で攻略するという作戦。
メインであった陸路のノーザンクロス作戦とは別ルートで秘密裏に帝都に迫る予定でしたが、ノーザンクロス作戦の瓦解により、こちらを本流の作戦としていくこととなります。
何の動力で動いているのか謎だった雪上巡洋艦「センチュリオン」ですが、実は動力源はヴァルキュリアの少女、アンジェ。しかもキグナス作戦の本当の目的は、動力源たるヴァルキュリアの自爆を帝都にぶち込むというものでした。
最終的に起爆スイッチを入れる直前に停戦合意の通信が入り、ヴァルキュリア爆弾は完遂されることなく終わるのですが(ただ、圧倒的優位であったはずの帝国が停戦に合意したのは、キグナス作戦のおかげ)。

終盤の流れは泥沼すぎて、何を選んでも正解じゃない状況がなかなか辛かったですw
愛すべき罪のない少女を自爆させ、罪のない非戦闘民を大量虐殺して得られる勝利に意味はあるのか。
だからといって作戦を放棄する事で、散っていった、そして今なお死んでいっている同胞達の戦いを無駄な犠牲にしてしまう事ができるのか。

主人公達が間違っていたとは思わないけれど、正しかったのかといわれると、素直には頷けませんでした。
最終的に停戦のおかげで実行せずに済むとはいえ、主人公達は「起爆」を選んでいたのに、最後に「君だけは守る!」みたいな感じでアンジェをアツく助けようとしていたのも、自分達も自爆させようとしていたのに、キアラの自爆に軽く非難めいた表情を向けていたのも、なんかモヤっとしたしw

まあ一番よくわからなかったのはフォルセですけどね。彼の行動が全くわからないw
ヴァルキュリアの少女を犠牲にしていた連邦の歪みが許せなかったのはわかるけど、だからといってなんで帝国に行くんだろう? 祖国への愛国心、仲間達、家族への愛情、帝国の非道への怒り、そういったものより勝るレベルだったのか?
アンジェをはじめとした連邦側のヴァルキュリア実験・酷使は許せないのに、クライマリアはじめ帝国側のヴァルキュリア実験・酷使、キアラやニコラへの調整は何故許せるのか?
少女への蹂躙という意味なら、クライマリアやニコラキアラだって少女時代から実験漬けですよね?
なんかもう、こいつアンジェのことが好きなロリコンだったんじゃねとしか思えなくて……www

主人公達が正義ではなく、戦争でみんな狂っていたのは確かであるにせよ、フォルセはほんと1ミリも理解できないw

あと、これはもう完全にシナリオの粗だろって思ったのは、リナの裏切り関連ですね……w
単純バカでリナに惚れているラズが不問に付すのはわかるけど、そこまでやるつもりではなかったとはいえ何百人も味方を殺して、作戦自体を失敗させうるところだったレベルの裏切りをしておいて、さすがにクロードが「仲間だから」でサラッと許してしまうのは違和感があるし、いくらなんでも能天気すぎるだろうと……w
ここはかなりイラつきました! 戦ヴァル4の汚点と言っていいレベルだと思います……。


↑ネタバレここまで

と、少し粗や不満はあるもののシナリオはよかったですし、システムのよさ、戦闘の面白さは本当に素晴らしく、戦ヴァルとしての面白さは保障できます!

敵側はヴォルツがとにかくかっこいい。最初はファムファタル連呼しててなんだこいつって思ってましたが、中盤~終盤のブレないかっこよさはほんとシビれました。
クライマリアも最初の印象を裏切る良キャラでした。
敵側のライバルは毎回かっこいいですねほんと!

隊員断章も面白いものが多く、徐々に愛着がわいてくるのも相変わらず。

総合して、戦ヴァルファン待望の出来であり、素晴らしい作品だったと思います!!!
戦ヴァルに触れた事がなくても、SRPGファンには特にオススメ。
最高の形で復活してくれて本当に嬉しかったです。SEGAさん、ありがとう!!!
もっと売れて欲しい作品だと思ってます!!!!!

テーマ:レビュー・感想 - ジャンル:ゲーム

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